バンクーバーにいると、意外とCoop留学生が多いなぁと感じます。
しかも最近は学生でCoop留学してる人が多い。
自分が学生の頃ってCoopの存在すら知らなかったし、ここ最近で急に有名になったんですかね。
いや自分が知らなかっただけでそもそも前から普通に有名だったのかな。
そんなこんなでよく聞かれます、「Coopの授業ってどんな感じ?」って。
なのでまだ授業は2ヵ月しか受けてないけど、これまでの授業についてまとめてみました。
どんな内容だとかテストやプレゼンについてとか。
Coop留学を考えてる人とか、私立カレッジの授業について知りたい人などの参考になればと思います!
ここでは一般的なCoopの授業内容というよりかは、自分が実際に受けている授業内容について書いています。
学校や先生によって授業スタイルや内容が変わってくるのであくまで1つの参考として読んでみて下さい:)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ちなみにCoop留学というのは、留学生が学業と職業経験を組み合わせるためのプログラムです。
Co-op(協同教育)は、「学びながら働く」というコンセプトで、カレッジで受けた授業と同じ時間インターンとして働けるという仕組み。
カレッジで1年間授業受けた場合は、1年間インターン期間が与えられます。(合計2年)
僕の場合は半年授業の半年インターン、計1年です。
コースはビジネスから貿易、介護や教育などたくさんあります!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Sprott Shaw College (SSC)について
まずは今自分が通っている学校について。
学校名はSprott Shaw College(通称SSC)でデジタルマーケティングのコースを取っています。
SSCに決めた理由としては留学エージェントと相談してる時に、
「SSCはレベルが高くて現地でも有名なカレッジ」と聞き、
せっかくならハイレベルの環境に身を置きたいという理由からでした。
実際、他のカレッジに行ったことないのでレベルの比較はしづらいですが、確かにレベルは高い方なのかなと思います。
高いっていうかテストが難しかったり、英語を流暢に話せる人が多い環境って感じです。
あとほぼ毎週プレゼンをするだけではなくて、もっと細かい内容をWordにもまとめなきゃいけなかったりと。
確か入学にもIELTS 5.5 (TOEIC 750点程度)と数学のテストで80%以上とかの条件があったと思います。
YoutubeとかでCoopのビジネス系のコースは授業がつまらないとか楽だっていう情報もありましたが、やっぱ学校や先生によっても全然変わってくるのかなと思います。
たまに「準備期間3日のタスク量じゃないよなぁ。きっつ。」
みたいなこともありますし(笑)
今のコースの国籍比は日本人が1/3くらいで、他はアメリカ、ブラジル、セルビア、フィリピン、ベトナム、香港、スリランカなど様々です。
けどこれは取ってるコースやタイミングによって変わります!
詳しいSprott Shaw College については下記のURLの情報も参考にしてみて下さい!
公式HP
Sprott Shaw college HP
SSCについての参考情報
SSCで本気のキャリアアップ留学!
授業について
デジタルマーケティングのコースと言っても今のところはビジネス全般について学んでるイメージです。
2週間ごとに内容が変わっていくシステムで、それぞれのトピックの最後の日にはテストやプレゼンなどのメジャープロジェクトというものがあり、それと出席で成績が決まります。
中間テストや中間プレゼンみたいなのもよくあります。
合計で70%以上取らないと、俗にいう”単位を落とす”という結果に、、。
授業スタイルは先生が要点を具体例を交えながら説明していき、ディスカッションやグループワークもしながら進んでいきます。
授業を受けていて思うのは、ある程度マーケティングの知識がないと困ることが多いということ。
先生の説明や質問に対して予備知識があるのとないのでは理解度がだいぶ変わってきますので。
自分の場合、日本で働いてたとはいえマーケティング知識はあまりなく、ちょっと踏み込んだ話題になると脳内パニックになります。
なのでたまに授業を録音して空き時間に授業を聞き直してます(笑)
でも理解してくるとおもしろいこともあり、
「あ、自分が元々やっていたこの仕事はこの戦略に基づいてのやつだったのか」とか
「自分がいた会社はこのマーケティング戦略使ってたな」とか
自分がやっていたことに繋がってくる時があります。
知識はなくても本人の努力次第でなんとかなりますが、あることに越したことはないです。
それでは今まで受けてきた3つの授業について簡単に説明していきます。
Sales Strategy (販売戦略について)
名前の通り、ものを販売する上でどんな顧客に対してどんなアプローチをしていくかという内容。
ミッドターム(中間テスト)では3人1組で決められた企業の戦略について調べて発表し、小テストもありました。
自分たちの班はマックについて↓
マックのターゲットがファミリーからティーンに変わってきているということを伝えるために自分が作った実際のPowerPointスライド。
自分の場合は文字少な目にして図で視覚的に言いたいことを伝える作り方をしています。
そっちの方が自分もプレゼンしやすいし相手にも伝わりやすいので。
メジャープロジェクトは、
「夏にビーチでアイスや飲み物を売る店を立ち上げます。自分たちの店の戦略を発表してください」というもの。
ミッドタームと同じペアで、店のロゴから商品のラインナップ、販売戦略を立ててプレゼンの最後に、実際に販売するロールプレイまでやりました。
自分たちの班は、”エコフレンドリー”をモットーとしたスムージー屋!
ロゴとラベルはセンスあるペアの人に作ってもらいました↑
リユースカップを利用した「Save money Save the earth」キャンペーンや
エコフレンドリーな店の為、イメージカラーも緑。
また、ロイヤルカスタマー獲得のためのデジタルポイント制度なども考えました。
ロールプレイの内容を考える為に、発表前日の深夜1時半ごろまでペアの人と話し合っていたのは今となっては良い思い出(笑)
準備期間が短いため、そんなに深掘ったところまではいかないのが少し残念なところですが、それがCoopの特徴です。
1つのトピックに対して2週間しかないので要点のみを学んでいって、プレゼンで実践するというイメージです。
Negotiation and conflict management (交渉の種類や方法について)
ビジネス上での交渉や顧客とのコミュニケーションの取り方などについての授業です。
人を説得させるためにはどんな手段を使えば効果的か、というトピック。
メジャープロジェクトは
2人1組で片方が一般社員、片方が上司という設定の下、一般社員が上司に給料アップの交渉をするロールプレイでした。
6つ以上の手段を使って上司を説得するというのが課題。
6つは多くね!? がめつい社員だな。って思いながら取り組んでいた記憶(笑)
この図は「会社の売り上げがこんなに上がっているのに社員に全然還元されてなくない!?」
という切り口での交渉に使いました。
ロールプレイ前には自分たちの交渉の詳細を事前に先生にWordで送ってあります。↓
ロールプレイを終えたら筆記テスト、これがけっこう難しい。
生徒から、みんなで問題について話し合う時間が欲しいと先生に提案するくらい。
すると先生から提案、
「そんなに難しいなら、クラスメイトと教え合う時間をあげる。俺を説得出来たらね」と。
人を説得させることがトピックなので、このタイミングで授業で習ったことの実践。
結局先生を説得させることはできずに終了(笑)
日本語でも人を説得させるのは大変なのにそれを英語でするとなるとほんとに難しいですね。
自分自身まったく効果的なことを言えず終わってしまい、なんでこんなに英語力がまだまだなんだろって落ち込んでました。
正直英語力に関してはほぼ毎日のように
「理想とはほど遠い」
って感じてます。
語学って一朝一夕にしてできるものではないし最初の頃に比べればちゃんと上達してるのもわかってます。
ただ自分の現在地と理想とのギャップに毎日悔しい思いをしてますね。これは留学生あるあるかなと。
留学中は理想とのギャップをちょっとずつ縮めていく努力と忍耐力は必要です。
まぁ語学ってどんなに上達しても「まだまだ」って追い求めるもので終わりがないのも怖いところです(笑)
Contemporary Marketing (現代マーケティング)
このトピックはマーケティングの基礎を学びました。
マーケティングmixとかSWOT分析とかよく知られているマーケティングの手法とかですね。
このコースの最後の日、メジャープロジェクトでは自分で作った会社についてのプレゼンでした。
自分のやりたいビジネスを考え会社を立ち上げて、どんな人をターゲットにどんな手法をとるかというところまで発表しました。
この時も会社名やロゴを自分の会社のキャラクターやポジションにマッチさせながら考えました。
自分はB2Bのビジネスマッチングサイトを運営する会社を設立!
はい、これだけじゃ何の会社か全くわからないですよね(笑)横文字多い(笑)
簡単に言うと、メーカーやプロデューサー(日本で言うと職人とか)と小売業の人をつなげるサイト。
例えば、日本酒を作っていて自分の銘柄を海外に広げたいけど人脈も広げ方もわからないといった人と、カナダで日本酒を取り扱いたいけどどこから入手すればいいかわからないといった人をサイト上でつなげるサービスです。
説明に使ったスライド↑
このビジネスを選んだ理由は
・例に出した日本酒を海外に広めたいと思っている友達がいるから
・アニメや漫画以外にも日本には世界に誇れるものがたくさんあるのに海外であまり知られてないものが多いから。その逆も然り。
⇒世界には、びっくりするほど良いものなのに世間に知られていないものってたくさんあるなぁと思っています。
あと、人と似たようなやつやるのは個人的に嫌だったのでちょっとひねったやつにしたいなって(笑)
複雑な部分を英語でどう説明しようって後悔したことも少しありましたが、、。
会社名は”GUM” Global Unity Market の略ですが
ガムみたいに顧客同士の関係が長続きするようにといった願いも込めて。
ロゴに関しては、安心と安全を表す青と緑。
グローバルのGと人が握手しているように見えるMをUでつないでるイメージ。
これはどう展開していくかなどについて。
全部のパワポは載せきれないですが、SWOT分析とかターゲットの選定とかもして発表は終了。
また、発表しきれないもっと細かい部分をWordにまとめて提出し、内容復習の激ムズのテストまでこなしてこのコースは終わり!
架空の会社を自分で作ることで、ビジネスの難しさと楽しさを同時に学んだプロジェクトでした。
次のコースではその会社を運営していくために更に深掘っていく授業。
それは今度②の方で書こうと思ってます:)
と、こんな感じで今まで自分がやってきたことについて簡単にまとめました。
授業では各トピックの要点を学び、プレゼンやロールプレイで学んだことを実践するといった感じ。
プレゼンの機会が多いので慣れていない人にとっては最初大変かもですね。
人前で英語でスピーチするのは緊張するし勇気がいりますから。
ただ経験していく内に慣れるものなのでそんな心配はいりません!
自分の場合はトロント時代のプレゼン地獄(毎週30分程度のプレゼンを8週間連続)を経験したことで、今ではプレゼンに対して何の恐怖心も抱かないです(笑)
ただ授業中のディスカッションは今でも苦手で最大の課題ですね。
プレゼンとは違って型が決まってないし相手の主張に対して反論や、自分の発言に対する反論に答えていくなど、柔軟性と豊富なボキャブラリー、自信を持った話し方などが必要なので。
これに関しては経験を積んで失敗をしながらなんとかスキルをつけていくしかないですね。
Coopが始まる前のアドバイスとしては、自分の取りたいコースについて事前に勉強をしておくこと!です。
もちろん基本的な英単語や文法も含めて。
日本にいるうちに出来ることはやっておいた方がいい!!
プレゼンやディスカッションは日本にいる間は機会がなかなかないと思うので、現地で打ちのめされながら成長していくしかないかなと(笑)
ただボキャブラリーや便利なフレーズは勉強しておくと少しは楽になるはず!
今は多くの情報が出回っていますが、実際に経験した人からの情報ほどリアルなものはないと思ってます。
そういうリアルな情報をいろんな角度から集めることをおすすめします!
留学エージェントサイトとか公式サイトとかは表面的で都合よく書かれていることが多いなと実際に来て思うので(笑)
今後も留学のリアルとカナダでの生活をゆるっと更新していくので少しでも自分の経験が誰かの参考になればと思います:D