ついこの前、
「最悪だ長い冬が始まりやがった」
って思ってたのにもう春。
なんならバンクーバーは桜が散り始めてる。
時空が歪んだんじゃないかって思うくらい時が経つのが早い。
1年ってほんとに365日だよね、
なんか最近縮んでない⁉
って感覚で毎年春を迎えてます。
さてさて本題。
カナダで働いてて、
「これがついていきたいって思えるリーダーかぁ」
と感心することがあったので、体験談を紹介していこうかなって。
日本にいる頃、リーダーはカリスマ性が抜群にあって、頭もキレる。
そういう人がなるべきだと思ってました。
カリスマ性がある人には自然とついていきたくなるんですよね、
なんだろうあの力。
たぶんそうゆう、先天的に与えられたリーダー資質を持ってる人がいて
それはほんの一握りの人が持っている才能。
ワンピースでいう覇王色の覇気みたいな。
だいたいの人は持ってないし、自分も持ってる人間ではないと思ってる。
そして後天的にその力をつけるのも難しいのではないかと思います。
そしたらカリスマ性がない人はリーダーになれないのか。
普通の人達がチームを引っ張るにはどうすればいいのか。
そうゆう疑問が自分の中にあったのですが、
最近多くの出会いがある中でその疑問が少し晴れてきた気がするので書いていこう思います。
カナダで働いてきた中で、
イスラエル人の上司やインド系カナダ人の社長。
メキシコ人、韓国人のマネージャーなど様々な人たちの下で仕事をしてきました。
これまでの海外生活で比較的多くのことに足を突っ込んできたので、
関わった人も多い(笑)
その中で、それぞれに特徴があって、国民性も文化も違う人の下で働くことは非常にいい経験になってますね。
今回はその中で、けっして強いカリスマ性のある人ではないけど、
”この人についていきたい”
って人に出会って気づいたことを3つに分けて書いてます!
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Contents
愛があるか
アイフルのCMみたい(笑)
これは、リーダーがメンバーに対してどれだけ愛を持って接することができるかってこと。
どれだけ良い商品・ビジネスモデルを持っていようと、
リーダーが社員やプロダクトに対して愛がない限りその組織は上手く回らない。
カナダでの実体験として、部下に全く関心を持たない人の下で働いたときは、
業務自体は好きでも、「この人の為に頑張りたいと思えない」ってなり
モチベーションが地の底まで落ちました。
そうなると仕事も適当になる。(なっちゃだめだけど(笑))
ほんと不思議、やってる仕事は好きなのにどうしても身が入らない。
反対に、別に業務自体は好きではないけど、メンバーに対して真摯に向き合っているリーダーの下で働いた時は、
どうにかこのマネージャーの役に立ちたい
っていう高いモチベーションがあったし、貢献しようと必死だった。
振り返ると、そのマネージャーはメキシコ人なのですが、
チームビルディングが上手かったんですね。
定期的に家でパーティーを開いてメンバーが気軽にコミュニケーションを取れる機会を作ってたし、
(パーティーっていっても、みんなで集まって話しながらご飯を食べるみたいな軽いやつ。)
グループチャットでも伝言事項と同時にメンバーへの感謝の気持ちやモチベが高まるようなことを言える人でした。
そういうことをちゃんと伝えることができる人だったんです。
その人はカリスマ性があるタイプの人ではないし、すごく頭がいいってわけでない、
でも気づいた時にはこの人についていきたいって思ってました。
”自分の時間を割いてでもこの人に貢献したい”
そういう風にメンバーに思ってもらうには、
日ごろから感謝の気持ちであったり、上手くいってる時は褒めるであったり
想いを口に出して伝えること
そういうことの積み重ねが大事なんだなと。
またチームビルディングのアクティビティを定期的に行うこと。
その人の言動から学ぶリーダー像は勉強になりましたね。
ここでは社員への愛に対してフォーカスしたけど、
自社のプロダクトへの愛ももちろん大事。
有名なブランディング請負会社を運営する人が言ってました、
”経営者がどれだけ社員とプロダクトに愛を持っているか、ブランディングを始める前にまずはそれが一番大事。”
って。
ほんとにその通りだなと身を持って体験しました。
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Big Picture
2つ目は、なにかを説明したり指示したりすることについて。
なにかを説明するって意外と難しいんですよね。
自分の頭の中の図を相手の頭の中にも映し出す作業って言うのかな、
それをするには相手がどこまで理解していて、
どこから理解できていないかを知っていないといけない。
相手の理解度を知らずに説明を始めると、聞き手は容易に混乱します。
説明されたところで、どこのなんの部分のこといってるんだ
って自分は何百回もなりましたね(笑)
このことを考えてる時に人材育成の仕事をしている友達の興味深い話を思い出しました。
その人はよく社員研修でブラインドサッカーをやっていると言ってて、
その理由は説明する難しさを知り効果的な説明の仕方を学ぶためらしいです。
(ブラインドサッカー研修では、ピッチにいる選手は目隠しをした状態でなにも見えない。それぞれの選手に指示役(バディー)がいてバディーはピッチの外から選手にどう動くか指示をする。ボールには鈴が付いているので選手は鈴の音とバディーの指示を頼りにサッカーをする)
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その時に多くのバディーの人からは始まってからずっと
「右!右!」とか「あ!ボールがもうちょい先にあるよ!」
という指示が飛び交うのですが、実際にピッチにいる選手はどう動いていいか混乱するケースが多いらしいです。
確かに選手からしたら「右はわかるけど今どういう状況だ?」ってなる(笑)
でも指示が上手いバディーは、
「今はピッチの半分から少し自陣よりの右サイドに君はいて、ボールは相手陣地の左サイド中央にある」
「だから15歩前に進んだらボールが近くにあるから、斜め左に強めでシュートして」
って全体像と状況を伝えた上で、具体的な指示を出せるらしいです。
これは確かにわかりやすい。
説明や指示の難しさを知れて、どう伝えるのが効果的なのかを学んでいける。
やりたいこの研修(笑)
確かに仕事も同じで新人に教える時は、仕事内容だけを教えるんじゃなくて、
なぜその仕事をする必要があって、その業務は何に繋がるのか
そういう全体像から説明できるリーダーだと部下も仕事がしやすいし、
全体像がわかればどう工夫すればいいかも考えやすいですよね。
カナダで働いてて説明の仕方が上手い人、そうでない人とも仕事してきました。
そして説明や指示が上手い人は
”相手の立場になって考える”
ことができてる。
相手の立場に立ってまずどこから説明すべきかを理解できる人は、
いいリーダー・上司だなって思います。
勝手なイメージ、超天才の人って相手に説明するの苦手な人多い気がする(笑)
なんでわからないのかわからない。
みたいな(笑)
ただ僕のように初めから全て上手いくような人間じゃなく、失敗を重ねてきている人は、
わからない・できない人の気持ちがわかると思うんです。
その気持ちを思い出して相手の立場に立って説明することはリーダーとして重要だなと思いました。
ちなみに、
仕事の全体像は英語でBig pictureというのですが、
それを知らなかった時に
「Do you understand the big picture of it? 」
と聞かれ、
「ん、どの写真のことですか?」
と間抜けな返答をしたことがあります。
、、、英語って難しいね!(笑)
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すごいポジティブ
すごいポジティブ(笑)
出会ってきたすごいなって思うリーダーはなぜかみんなポジティブ。
仕事上でトラブルが起きても、
「おもしろいことになってるね!どう乗り越えようか!」
みたいなテンション(笑)
忙しくてもどこか余裕があって、
ピンチの時こそ笑ってる。
ルフィなのかな。絶対隠し名に”D”入ってるあの人達。
(またワンピースネタ(笑))
そういうポジティブなムードって結構伝染していくからチームの雰囲気もよくなるもの。
ポジティブさってのは考え方を工夫するだけで生み出せる力!
ポジティブな人に自然と人は集まっていくし士気もあがる。
そういう求心力は必要不可欠なんじゃないかと思います。
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以上が実際に経験して改めて感じた、
ついていきたいと思えるリーダーの特徴ですね。
まぁリーダー像に関しては人それぞれ意見があると思うから、
あくまで個人的な一意見。
絶対的なカリスマ性がある人はその能力で人を集めていく。
でもその能力がなかったとしても、違う角度から人望を集めることができる。
人にはそれぞれ持っている才能があって、
得意・不得意が絶対ある。
無理に上に立って引っ張っていかなくても、
同じ目線に立ってメンバーの力を引き出すリーダーシップもある。
自分なりのリーダー像を模索して
この先の人生でなにかをリードする立場になった時に、
自分なりのスタイルで引っ張っていけたらと思う。
最近リーダーシップについて考える時間がよくある中で、
実体験を通じて答えを出していく良い機会がこの留学だと思ってます。
リーダーシップについて考え始めた理由はわかりません(笑)
なんとなくです(笑)
海外生活って結構一人の時間も多いので色々と考えてしまうものですね。
今後もたくさん学んで、多くのことを吸収して日本に帰れるように日々頑張っていこうと思ってます!
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