前回バンクーバーでオフィスジョブをどうやって獲得したかって話を書いたけど、
今回はそこまで辿り着くまでにどういう苦労があったかって話。
書こうか迷ったんですけどね、プライベートのノートに色々と書き殴ってきたしこっちではいいかなって(笑)
でもここに書き残してることが誰かの助けになったらな思って書くことにしました。
どうぞ気軽に読んでください:)
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Contents
この留学の目的
一旦まずはこの留学の目的から話すと、
色々ある中でも下の2つが自分の中で中心になってくる目的でした。
それは「日本と海外の働き方の違いを知る」ことと、
「自分の人間力を試す」の2つです。
1つ目の働き方ってのは、働く環境・仕事時のマインドセット・ワークライフバランスとかの違い
について知ってみたかったんですね。
日本で3年間働いて、日本のいい面も悪い面も知ったうえで、今度は外国で働くことのいい面と悪い面を知る。
そして自分はどっちの方が合ってるか、どっちの環境で働きたいのかっていうのを確かめたかったんです。
2つ目の人間力っていうのは、
「これまで日本で積み上げてきた経歴とか学歴が全く通用しない場所で、
言葉も文化も全然違う環境で自分はどこまでやれるか」
ってのを試してみたかった。
肩書に頼らずに言葉も通じない中で成り上がっていくことで、人間として価値を上げようと。
その2つの目的を果たすためにはオフィスで働く必要があったし、
働きつつ色々と吸収していく必要があった。
カナダで就職できる可能性が低いのは知ってたけど、
一度きりの人生でそこに挑まずにはいられなかったんですよね。
てか人生の中で”ここだ”って感覚が来るんです、なにか大きな決断をする時って。
なんとなくこれは思い切っていいやつだって。もうぜんっぜん論理的じゃないやつ(笑)
人生のターニングポイントになるような時は、
(中学卒業して地元の千葉から熊本に行った時とか、浪人を決意した時も)
そんな感じの感覚があって、今回カナダに来るときも同じ感じでした。
熟考して決めたってよりも、
「よしやろう、決めた。」って勢い(笑)
なのでふと思う時があります、
「あれ、なんであの時あんなに大胆なことできたんだろ」って(笑)
論理的な判断じゃないのでたまに自分でも自分の行動に説明がつかない(笑)
まぁとにかく、そのような経緯があってカナダに来ました。
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自分が”外国人だ”ということを思い知る
そんなこんなで、カナダでは多くのことにチャレンジしてボランティアもやったりして
少しでも自分のやりたい仕事に近づけるようにと行動してきました。
まぁそしてこっちで実際に仕事探しを始めたけど、
やっぱり難易度は鬼高い。
応募条件がカナダで3年以上の就労経験とか、
カナダの大学の学位が必要だったり、市民権か永住権以上の人が対象だったり、
1年ちょい前にカナダに来た人にとってはスタートラインにも立てなくて
やっぱり痛感するのは
”自分は外国人なんだな”ってこと。
日本にいる時と比べて選択肢は物凄く少ない。
ビザが切れたらすぐに母国に帰る留学生っていう立場は
採用の面では何かとネガティブな要素になる。
応募してももちろん返事は来ないし
バイトの時みたいにレジュメを直接渡してアピールすることもできない。
なんとか人脈から繋げてみようと試みても
「カナダでの経験も学位もないよね、毎日何十人も学生から応募来るけどみんなそう。それじゃさすがに無理だよ」
と一蹴り。まぁ確かに、言ってることはわかる。正論。
けど毎回ちょっとイラってしてた。(笑)
わかってる、誰も悪くない(笑)
という感じで覚悟はしてたけどやっぱそう簡単にはいかないか
って日々が続きました。
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やっとつかんだチャンス
そんな中で1つだけ、面接して、じゃ一緒に働きましょう。
って言ってくれた会社がありました。
営業職でドアtoドアの営業なので、半日オフィスで半日営業に出るって感じ。
日本で営業の仕事を3年間してたからってのもあったからか、意外と面接もスムーズにいったんです。
やっとつかんだ数少ないチャンスだったので、当時は「やっと働ける、やっとだ」という感じでした。
3回くらいトライアルして正式に始まるって流れだったのですが、
そこで待ち受けてたのがまぁまぁの地獄でして、、。
セールスで使う英語は専門的な用語も多く、テンポとか上手い言い回しとかも必要なんですね。
普通に会話することに関して困ることはなくなってきたけど、
セールストークを流暢にする英語力は自分にはまだなくて、
圧倒的に置いていかれてる感はありました。
そしてある日上司に
「頑張ってるのはわかるけど営業ってトークが命なのはわかるよね」
という感じでクビになりました。
その時は悔しいっ気持ちもありつつ、
「それはそうだよな」と受け入れてた記憶があります。
そして何より、これまで積み上げてきたものが一気に崩れ落ちそうになる感覚でもありました。
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万策尽きた
その後はもう絶望というか、正直ももうどう行動したらいいかもわかりませんでした。
応募しても返信は来ないし、唯一経験がある営業職は言語レベル的に厳しい。
人脈もない。当てもない。
「これはもう万策尽きた」
クビになったショックも重なってだいぶ絶望してましたね。
「このままじゃ何をしに来たのかわからない」
「どうするんだこの先」と思いながら
ひとりで深夜にビーチ行って海を眺めたりしてました。
普通に怖い(笑)
あの時はほぼ毎日夜中に散歩してたなぁ
やばい部屋に居たら病むって思って家出てた
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もう少しだけ頑張ってみるか
そんな心が折れそうになってる中でなんとか自分を保てたのは
家族・友達からのメッセージでした。
それは長文の励ましの文とかじゃなくて、
「応援してるよー」とか「いつ帰ってくるのー」とか「帰国したら飲もー」
とかそんな感じの軽い一言がその時実はけっこう助けになってて、
応援してくれる・気にかけてくれる人が自分にはいる
周りの人が応援してくれてる自分をもう少し信じてみようって。
海外での生活って時に孤独との闘いになるし、
特にストイックになればなるほど孤独は感じやすい。
でもどんなにボロボロになろうと、自分にはこの人たちがいるって思えたし
「もう少しだけ頑張ってみよう」って思えた。
もう少しだけ頑張ってみてそれでダメなら、それまでだ。
って自分を奮い立たせて、
「まじ日本に帰ったらすぐトリキいこ」
とモチベーションを上げて(笑)
そして自分にできることを考えて今の自分にとっての最善策を考えてました。
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外国人という立場を活かす
日系の会社に入るつもりがなかったので、それまで日本人向けの応募サイトは見てなかったのですが、
逆に日本人にしかできないことってあるんじゃないかと、
日本人向けの応募サイトも見るようになりました。
というのもカナダは移民国家なので色んな国の出身の人が暮らしてるんですね。
だから会社からしたら客はカナダ人とは限らない。
そして中国人が多いので仕事の応募要項に
中国語できる人歓迎とか、
日中英の3か国語以上話せる人歓迎とかよくあったんです。
そしたら少なからず日本語を話せるってのも強みになりうるんじゃないかと。
多くはないだろうけど、求めてる会社はあるかもしれないと。
その時に見つけたのが、今働いている会社。
カナダの会社でクライアントも外資系の会社が多いけど、日本人にメールや電話をすることもある。
その時に日本人の特徴や文化、言語を知ってて扱える人が必要なんだと思います。
社内での会話は基本英語で上司も外国人なのでコミュニケーション取る時は英語、
ただ日本人を相手にする時は丁寧な日本語でメールや電話をする。
といったような感じ。
カナダに居ながら外国人であるということがメリットになる環境なんですね。
「もうここしかない」思い直接メールを送ってレジュメも送って
奇跡的に返信きて4回の面接も通って
(採用の流れに関して詳しくは↓)
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「やっと、ほんとにこれでやっと掴んだ。
日本にいる時からの準備を含めて2年間くらいか、長かった。」
と嬉しさとかよりも安堵の方が大きかったですね。
ちょうどその会社で欠員が出て1人募集してたっていう運もあったと思います。
ただそういう運は諦めなかったからこそ手繰り寄せれたのかなとも思います。
その数日後、学校にダメ元で探してもらうよう頼んでたSNSマーケティングの仕事も無給だけど1つ繋げてもらえて、
現在は2つのオフィスで仕事ができてます。
自分のカナダ生活あるあるなのが、
超苦しい時期を乗り越えたら良いことが急にポンポンって起こる
なんかこれまでの苦労が噓だったかのように。
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おすすめはできないけど
というように挫折しながらも何気ないメッセージに何度も救われて、
自分の芯を曲げずにここまできました。
もちろん仕事が始まった今も大変で悩むこともあります。
多分カナダにいる間は一生闘い続けるんだろう(笑)
でもまた一つ大きな山を乗り越えて人として強くなれた気がします。
よく立ち向かった。
まぁ元々逃げ道は全部断ってきたので立ち向かうしか選択肢はなかったんですけどね。
逃げる場所をなくして自分を追い込む。
ドMなのか。
まぁでもそのおかげでどんなに辛くても日本に帰りたいって思ったことはないです。
てかこのままじゃ帰れないなっていう方が強いか。
このやり方はあんまおすすめできないけど(笑)
逃げれないとか普通にきついし怖い。
極限まで追い込んだ時に自分はなにかを手繰り寄せれる人間ってことを理解してるからあえてプレッシャーをかけてるだけであって、
普通におすすめできないやり方です(笑)
ストレス耐性に強い人とか崖っぷちを楽しめる人はぜひ(笑)
あ、もちろん全てのことにおいて逃げないようにしてる訳ではないです。
人生逃げる時もあるし隠れる時もある、
ただ、ここは逃げちゃダメだって時には覚悟を決めるといった感じです。
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最後
外国人であることがネガティブな要素でありつつ、考え方次第で強みになったり、
孤独な闘いの中でも人の温かみを感じたり、
人生において学ぶことが多かった今回の経験。
ここから先、どこまで進んでいけるか、自分でも楽しみなことろです。
みんなそれぞれのフィールドで頑張ってて悩むことも落ち込むこともあると思いますが、
応援してくれる・気にかけてくれる人は必ずいます。
一人じゃない。
少なくても自分は自分の味方で、
自分の一番のフォローワーは自分でいつづけて下さい。
一緒にがんばろう:)