うつ病一歩手前だった最近の話

Life

実は最近、鬱まではいかないけど、生きるエネルギーを失っていた時期でした。

って言ってもすごい深刻という訳ではない。

友達と会っている時はいつも通りなんだけど、一人の時とか仕事している時は、ずっと心にモヤがかかっている感じ。

SNS上では充実してるように見えても、あれは氷山の一角だから。見えない部分では本当に辛い時期だった。


今までも「なんかスッキリしないな」って時はあったけど、大体はそれには理由があって自分でそれを理解して後は寝ればもう大丈夫だった。

ただ今回はなぜこんなに気合が入らないのがわからないし、寝ても飲んでも治らない。

仕事へのモチベーションが全然入らず、何に対してもやる気が出ず、ワクワクもしない、

そんないわゆる”無気力な状態”が数週間続いてた。

まぁ自分でも意外で、てかそんな状態になってる自分が一番びっくりしたというか、

けっこう楽観的な性格でこれまでの人生で色々なことを乗り越えて強くなっていたっていう自負があったから、

精神的にこんなにも長い期間落ちることが自分にもあるのかって。

自分の症状をよく調べてみたところ

これは燃え尽き症候群だったのだと思う。

ちなみに今はもうほぼ通常な状態に戻ってる!

乗り越えた今だからこそ書きたいことがあるし、

海外で精神的に落ちている時にどう乗り越えていけばいいか、

そんな話をしていきます。

燃え尽き症候群とは

まず燃え尽き症候群とは、英語で「Burnout Syndrome」といい、

長期間にわたるストレスや過度な労働負荷によって引き起こされる精神的・肉体的な疲弊状態のこと。

主に仕事や職場環境に関連して発生するが、他のストレス源も原因となることがある。

症状としては

  1. 感情的な消耗:持続的な疲労感やエネルギーの枯渇、やる気の低下を感じること。
  2. 離脱感:仕事や活動に対する興味や関心を失い、無力感や無関心が強まること。
  3. 低い業績感:自己評価が低くなり、仕事の成果や達成感を感じられなくなること。

簡単に説明するとこんな感じの状態で、

自分にとっては、仕事でのストレスというか今まで感じたことのないプレッシャーがかかっていたこと、

そしてプライベートでも色々な問題が起きていたのが原因だと思う。

一番は、生活に関わる重要な物や書類の合計6点が配達中に失踪した事件。

全ての荷物の問い合わせに多大な労力を使い、もう日本に帰ろうかと思ったくらいカナダの配達制度嫌いになった(笑)

てか日本の配達サービスが凄すぎる(笑)

仕事とプライベート両方でのでのストレス。

その積み重ねがあり、その全てが解決した後、

緊張の糸がプツンと切れたかのように、それから全てのやる気を失った

まさか自分が

精神状態に変化を感じたのはとある休日。

仕事も休みで色々楽しみな予定もある。

けどなんかワクワクしない。心にずっとモヤがかかって世界が暗くなっていく感覚。

せっかくカナダで生活してるのに、楽しいって感情がない。

でもまぁそんな時もあるかとその時は気にせず明日には気持ちも晴れているだろうといった感じだった。

しかし、その精神状態になってからではもう手遅れだった。

日を追うごとに心にかかっていたモヤは濃くなっていき、

今までやっていた英語の勉強やブログを書くこと、新しく始めたインスタのアカウントの更新もなにもかもやりたくないという状態。

そしてめっちゃ寝てるのに寝足りない。

自分の部屋から出るのに時間がかかる。

寝る前や仕事中などの変なタイミングで心拍数が上がるなど、

これはもしかしたらなにか自分の中で異常なことが起きてるかもしれない。

俺に限って精神的に病むなんてありえない、でも確実になにかがおかしい。

こんな感じで変に自信があった自分には受け入れ難い現実だったけど、これは真剣に向き合った方がいいかもしれないと、

GoogleやChat-GPTを使って調べていった。

そして判明した、自分のこの症状はどうやら燃え尽き症候群なのだと。

一応ちゃんと仕事には行けてるし、うつ病まではいってない、

おそらくこれは軽度の燃え尽き症候群だ。

まさか自分がこうなるなんて。。。

真っ先に浮かんだのはこの言葉だった。

自己療養する日々

正直、燃え尽き症候群など自分には程遠いような病気だと思っていた。

「うつ病は誰にでも起こりうる」ってことは頭ではわかっていたものの、まさか自分が同じような症状になるなんて思っていなかった。

信じがたいがこれが現実だ。自分は大丈夫だなんて思っていたのが間違いだった。

ネットで調べたり、他の人の経験談から察するに、まだ自分の症状はだいぶ軽い方。

今からちゃんと療養すればまだ間に合うと思い、今の自分の状態を受け入れて、回復することに専念した。

ダラダラする時間を肯定する

まず取り組んだことは、“なにも頑張らないこと”

今までは、空き時間は「なにか有意義に時間を使わないと」であったり、「なにか自分の為になることをしなきゃ」と自分に厳しく接してきた。

でも今回は一旦、全てのスイッチを意図的に切ることにした。

仕事がない時はベットの上で思いっきりダラダラする。

自分の好きなYouTubeやNetflixをずっと見る。

そして眠くなったらできるだけ寝る。

ここで一番大事なのは、そんな自分を肯定すること。

今はゆっくりしてていい。回復中なんだからなにも頑張らなくていいっといった具合に。

自分に厳しくしてる人や高い目標を追いかけている人ほど、この症状にはなりやすいんじゃないかと思う。

疲れたと思ったらとにかく「なにかしなくちゃ」という感情を捨てる。

できるだけのんびり生活して、そんな自分を許してあげる。

最大限に自分を甘やかす。

厳しく接してきた分、甘やかす。

やっぱり人間はアメとムチなのだと実感。

環境を変える

なにか行き詰まったり変化が欲しいときは、環境を変える。

一番よくやっているのは、

“部屋のレイアウトを変える”

ベッドの位置とか棚の位置を変えてみる。それだけで毎回スッキリしたような気持ちになるから。

部屋のレイアウトの変化がストレスレベルや全体的な気分に影響を与えるということは科学的に証明されているらしい。

お金と時間に余裕があれば引越しをしてもいいし、いつもは行かない場所へ行ってみるのもいい。

そんな余裕がなければ小物の位置を変えるとかでもいい。

とにかく日常のなにかを変えてみる。

僕の場合は運良く最近、オフィスが移転になって働く場所も変えることができた。

日常で生活する部屋や働く場所を変えることは精神的にとてもいい影響が出たと思う。

新しいオフィスビル!

遊ぶ予定も入れてみる

これは気分が乗らないのなら、無理して人に会わなくてもいい。

けど自分の場合はたまには人と遊んで気分を紛らわしたかった。

というか楽しいという感情を取り戻したかった。

これまたすごく運がいいことに最近は友達と飲んだり出かける予定が定期的にあった。

いつも休日は一人で過ごすことが多いけど、なぜかこの時期は予定があり、誘ってくれた友達には密かに感謝してる笑

その時に友達に相談してもいいし、しなくてもいい。

自分の場合は、なにかと人に弱ってる自分を見せることが苦手で、

普段はわかりやすく感情が顔に出るのに、なぜか大丈夫なフリをするのだけはすごく上手い。

不器用すぎて上手く人に甘えることができないのが自分の永遠の課題。

そこらへんの生き方は本当に下手だと思う。

だから人と遊ぶ時には別に打ち明けることはなかった。

(治りかけの時は何人かには言ったけど)

ただただ楽しいという感情になりたかっただけだから。

自分としてはそれで良かったと思ってる。

ネガティブな意見はスルーする

ネガティブな意見というのは他人からもそうだし

自分の中から湧いてくるネガティブな意見をスルーするということ。

「メンタル弱いからこんな状態になるんだ」とか「この程度で落ち込むなんて」という声。

弱っている自分に追い打ちをかけるように、自分の悪魔が攻撃してくる時もある。

それによって自己嫌悪が増幅していく。

自分はこんなにも弱いのかと。

こんな声を完全にかき消すことは難しいけど、必死にネガティブな感情を抑え込んでいた記憶がある。

そして実際にこの経験で改めて感じたのは、

この症状を引き起こすのはストレスの積み重ねだということ。

少しづつ積み重なっていって気づいた頃には自分のキャパシティが満帆になっていて、

最終的にちょっとしたことで溢れ出して限界を越える。

だから他人から見ると、「この程度で落ち込みすぎ」って見えるけど、

実際はもう限界値に達していて、ちょっとしたことがトドメの一撃になる。

他人にはわからないから無意識に攻撃的な言葉をかけられることもある。

その時は、頑張って聞き流そう。なんとか自分を守ろう。

最後に

自分の場合は、すごく幸運なことに、たまたまオフィスの移転で働く環境を変えられたり、

たまたま遊ぶ予定が入っていたりしたから回復が早かったんだと思う。

症状が軽かったということもあるけど、普通回復には数ヶ月かかることもある中で、数週間で済んだ。

そして自分が経験したからこそ自信を持って言えることは、

燃え尽き症候群やうつ病といった精神的な病は誰にでも起こりうるということ。

そして、どんなに最悪な状況に陥ってもそれは一生続くわけではないということ。

当時自分の中で、もう一生立ち直れないかもしれないと恐怖で眠れない時もあった。

カナダにいる意味も無いけど日本に帰国しても人に会いたくない。この先の生きてて意味あるのかなとすら思った。

でもちゃんと自分と向き合って、必死に回復する道を探して、今はちゃんといつも通りの自分に戻れた。

そして心身ともに健康でいることがどれほど幸せかをより一層感じるようになった。


どん底を味わった後には必ずポジティブな時期がやってくる。自分のタイミングというのが必ずくる。

これは海外生活を通じて一番身に染みて感じたことだ。

なにもかも上手くいかない時期はある。

それをちゃんと受け入れて、向き合って、ちょっとくらい立ち止まってもいい。

自分のペースで、自分の走り方でゴールを目指していければいい。

立ち止まったり遠回りしたり迷ったりしたからこそ見える景色もあると思う。


なにかを頑張るのも、なにかを成し遂げるのも、まずは精神的な健康が一番重要。

心は日々サインを出している。けど忙しすぎるとそれに気づかないことが多い。

今なにか挑戦している人、目標に向かって頑張っている人、日々のストレスに耐えながらなんとか生活している人、

状況は人それぞれだけど、目まぐるしい日々の中でもちゃんと心の声に耳を傾けることは忘れないで生活して欲しいなと思います。

最近心の病を経験しなんとか乗り越えた自分からのメッセージでした。`

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